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建物は40年はなろうかという古ぼけた銭湯。浴室にはお決まりの、富士山に三保の松原のタイル絵。その下には飲泉コップが置かれ、ボロボロのライオンの口から湯が吐き出され、浴槽から掛け流されておりました。
湯は加水せず、絞込みで温度調整してるが、夏場は熱くて入れないので水をたして入ってもらうとのこと。
国道の反対側にある会社がボーリングして自噴した湯を、宝湯はじめ近所の4,5軒の民家がひいている、まったくの独自源泉という話です。番台のおじさんは、維持費かかるし廃業してもいいんだけど、近所のじいさま、ばあさまが止めてもらっては困る、というので細々やってる、と言っておりました。登別や虎杖浜も循環が多いからここは貴重だよ、と少し自慢も。
麦茶色した湯、静岡側からみた富士山にしては剣が峰の位置が違うタイル絵、銭湯隣の廃業して朽ち果てた映画館(大昭和製紙倶楽部と書かれている)。かなり雰囲気のある空間に気持ちの良い温泉が湧いておりました。
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