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江戸時代の温泉番付で東の大関(当時は大関が最高位)だったという夏油温泉。本などで見ていた知識では、いくつもの鄙びた温泉宿があるように思っていたのですが、実際に行ってみると、元湯夏油と言う1つの宿にいくつもの自炊部があるところだったのです。
自炊部だけでなく、旅館部もあるからその雰囲気を楽しんでみるのもいいかも知れません。そして、最大の楽しみはたくさんの露天風呂があり、じっくりと湯を楽しめるところです。 |
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ここは旅館部本館にある内湯「白猿(しろさる)の湯」。岩風呂風の造りになっていて、無色透明の湯です。けっこう熱い湯でした。他に炭酸泉の飲泉場もありました。
カルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉
67.6度 pH7.1
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ここは旅館部駒形館の「小天狗の湯」。ここも無色透明の湯が満たされ、いい気持ちで湯に浸かることができます。
ナトリウム・カルシウム・塩化物泉
63度 pH6.6 |
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宿泊棟から有名な渓流沿いの露天風呂に行く途中にある「滝の湯」です。ここは主に女性用になっています。以前は男女別の内湯だったんですが、最近改築され、変わったようです。17時〜18時、10時〜11時が男性用になります。
なお、滝の湯など川沿いにある露天風呂は21時以降は、安全上宿泊者でも入ることができません。
含硫黄−ナトリウム・カルシウム−塩化物泉
54.8度 pH5.8 |
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有名な渓流沿いの大湯です。夏油というとここを思い浮かべる人が多いかも知れません。大湯だけでなく露天風呂は混浴です。でも、女性も入りやすいように17時〜18時、10時〜11時は女性専用になります。
有名なところだからか、いつ行ってもたくさんの人でいっぱいでした。湯は乳白色。でも、とても熱い湯で、じっくりと湯に浸かっていることはできませんでした。
ナトリウム・カルシウム−塩化物硫酸塩泉
59.8度 pH6.6 |
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大湯の隣にある「疝気(せんき)の湯」です。周りを隠すものがなく、開放的なのですが、湯船の横が通路?になっているので、すべて丸見え!女性には入りにくいところです。
湯はうす白く濁ったもので、湯温もぬるめ。入りやすいところでした。 |
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ここは「真(しん)湯」。大きめの湯船、かすかに白く濁った湯で、ちょっと熱めの湯でした。ここも混浴です。
ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩泉
56.6度 ph6.5 |
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真湯の対岸にある「女(目)の湯」です。ここの湯が一番ぬるく、長湯してしまいました。混浴ですが、17時〜18時、10時〜11時は女性専用になります。
含炭酸土類石膏食塩泉
52度 pH6.3 |
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ここは元湯夏油から少し離れたところにある洞窟むし風呂。誰でも無料で湯に浸かることができます。洞窟の入口に脱衣所があり、中に入って行くと、真っ暗。灯りが全くありません。暗闇の中、手探りで進んでいくとけっこう奥行きがあります。次第に目が慣れてきてまわりの様子も分かってきますが、暗いうちはやはり何となく不安感があります。
むし風呂となっていますが、特にむし風呂と言うほど熱くもなく、のんびりと湯に浸かることができました。 |
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夕食は部屋でとります(朝食は広間で)。そんなに豪華なものではありませんが、曲竹?の焼き物がおいしかったです。
自炊部に泊まっても食堂があるので、自炊する必要はありません。安く、長逗留するなら、自炊部に泊まるのも手かも知れません。
(00.8 会員No.0098) |