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宮城県と秋田県境に近い山の湯が湯浜温泉です。国道398号線から10分ばかり山道を歩いて行く、ランプの宿です。山小屋のような宿を想像していたのですが、とてもきれいな宿で、気持ちよく一晩を過ごすことができました。 |
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宿は電話線も来ていないような山の中。現在は衛星電話を使って予約の受付などはできるようになったそうです。
ランプの宿ということになっていますが、現在の生活では最低限電気が必要なところもあるとのことで、自家発電をしています。食堂などに電気が使われていますが、部屋には電気は来ていません。その自家発電も21時には停めてしまうので、夜はランプの灯りだけ。ほのかな優しいあかりに、ほっとします。 |
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浴室は昨冬の雪で潰れてしまったので、今年新築したそうです。とてもきれいで気持ちよく湯に浸かることができます。もちろん、ここも夜はランプの灯りで湯に浸かることになります。
湯は無色透明のちょっとぬるめの湯です。湯量はちょっと少なく、ちょぼちょぼと湯口から流れています。白い糸状の湯の花が舞っています。湯の飲んでみると、玉子味のする湯でした。 |
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国道から宿に行く途中、宿の300mほど手前の川沿いに露天風呂があります。
ちょっと小さな岩風呂になっていますが、やはり外の空気を感じながらの湯は内湯とは違った良さがあります。湯は内湯とは違って硫黄泉。無色透明で、けっこう硫黄のにおいを感じる湯です。湯に浸かるとすべすべ感があります。
夜、御主人がランタンを貸してくださるので、露天風呂の湯に浸かりに行くことができます。ちょっと山道が怖いですが、ランタンの灯りにふわっと浮かぶ湯に浸かるのは今までにない経験で、幻想的でした。 |
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食事はすべて御主人の手作り。宿の近くで取れたものばかりを使っているそうで、何よりもうれしいのは、できたてのものを出していただけること。これが最高のごちそうです。とても、おいしくいただくことができました。
(01.8 会員No.0098) |