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清津峡は清津川が作り出した峡谷で、垂直に近いくらいに切り立つ断崖絶壁と幾重にも重なる柱状の岩が見物です。昔は断崖の細道を通らなければならなかったのですが、岩の崩落事故があったため、平成8年に清津峡渓谷トンネル(入場料大人500円)が造られ、安全に
峡谷の景観を楽しめるようになりました。だからこの渓谷はトンネルをくぐって見物することになります。トンネルの途中には硫黄くさい箇所
があり、温泉がこの地域で湧いている事が分かります。 |
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この清津峡トンネルの入口に清津峡小出温泉があります。数件の旅館、民宿、土産物店があり、小さな温泉街を形成しています。そのうちの一軒がここ「湯元・食堂苗場館」です
。一見、普通の食堂です。清津峡を見た後トンネルで冷めた身体を温めるには丁度いいと思って、無理を行って同行の友人を誘って寄りました。 |
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内湯もありますが、露天に上がると景色は最高。寄ったのが11月だったため紅葉を風呂から寝っころがって見れました。源泉にまったく手を加えていないのが湯舟の温度からも分かります。源泉44度をそのまま投入してあるので、少々ぬるめでした。ゆったりできたましたが、季節のせいか、すこし肌寒かったです。しかし、その欠点は、重箱の隅を突つくように挙げたくらいで、普段の温泉で感じる欠点ではありません。源泉そのまま利用した結果の”欠点”であり、次元とレベルが違います。カルキ臭、人工的な露天の岩の組み方、循環湯…… そんなものとはまったく無縁な温泉です。それに・・・すばらしい硫黄の香り。
(00.11 会員No.0900) |