場所はかなり山奥ですがここは僻地の旅館というイメージではなく、雰囲気たっぷりの高級旅館という感じです。従業員の愛想と対応はいいし、館内のこざっぱりとした和洋折衷のたたずまいには、たった800円で大丈夫かな、とさえ思ってしまいます。
湯は館内の奥のほうに配置してあり、脱衣場は木がメインで造ってあります。風呂場の背後は切り立った山で、湯舟はここも全て木(桧?)。露天の木の湯舟はすこし台の上にのっけた感じの造りをしています。内湯も木で、ジャグジーを兼ねています。湯舟に注ぐ熱い湯の隣に、もう一つ別に湯が注いであり、それが熱くなく手に漉くって、鼻先に持っていって嗅いでみるとすこし硫黄臭く、ぬるみを少し帯びています。源泉かな?風呂桶や椅子は木でできていました。桶は木なので黒くくすんであり、それはそれでホンモノらしくて良かったです。
各地の古い民家からえた材料を使ってできた旅館とのことで、醸し出す重厚な全体の雰囲気が、うまくこの新しい温泉と調和しているように思え、とても好印象の温泉でした。
(00.10 会員No.0900) |