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天谷は地元では「あまだん」と読みます。車で山のなかをかなり走って行った、山あいの中にあります。
風呂場に入ると・・・硫黄臭がします(福井には硫黄臭の温泉は少ないのです)。そして、聞いていた通りだがけっこうな熱さ。あまり熱いので手を湯舟につけるとヒリヒリしてきます。ここは石鹸、シャンプーなど厳禁で、湯桶さえありません。先に入っていたひとはタオルを湯舟につけてそれを肌に少しずつ当てている。熱い湯に慣れるためなのか、患部を癒しているのか・・・??先人たちの真似をして、ちゃぱちゃぱタオル浴をしてみた。熱い・・・。なかなか入らない我々を見かねたのか、となりにいた50代のおじさんが話しかけてきました。「熱いやろ〜?」「どっから来たの?」・・・そんなことを話しているうちにここの鉱泉の効用などを、そのおじさんから教えてもらいました。湯治は安いし、気が置けない宿の人ばかりなので週末はときどき来るそうです。内臓から来た皮膚症には効かないが、火傷には大変よく効くらしいです。下半身火傷を負った人がまえ居たそうで、ここで治したそうです。また三日で火傷が治った話もしていました。
蛇口からはとろとろと源泉が注がれています。源泉を少し飲みましたが、表現しようもない味がします。水道水でもない、かといって硫黄臭くもないものでした。湯治宿内部をすこし覗いてみましたが、いたってシンプルな宿でした。
(00.9 会員No.0900) |