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浴室はタイル張りで清潔感が溢れる。しかし、赤いお湯でタイルも真っ赤。鉄分のみならず、フッ素を含み、38℃〜40℃に調節された湯はコロイド状になっている。
カルシウム、鉄の陽イオンと、塩素、フッ素の陰イオンのバランスのとれた良泉。飲泉、入浴とも強い刺激感はないが、皮膚から十分に成分がしみこんでくる様な感じがする。
民俗学では霧島盆地では特に「田の神」(たのかんさあ)が信仰され、農作業で疲れた体を田植えの終わった「さなぼり」で癒す。そんな生活に密着した歴史ある秘湯。ゆっくりした気分で入浴しただけで、なんか「ほのぼの」とします。
(04.6 会員No.2657) |